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創設趣意

 

生物学を研究されている皆さんにとって「RNA」とはどのようなモノでしょうか?生物学の研究者の皆さんの中で全くRNAを扱ったことがない、あるいはRNAという存在そのものを全く無視して研究されている方はほとんどおられないと思います。しかしながら、一般的に言ってDNAやタンパク質のような他の生体分子よりも大々的に扱われることが少ない分子である、とも言えるのはないでしょうか。これは、セントラルドグマにおいて、RNAは遺伝情報の保持を担うDNAと体を構成するタンパク質の橋渡しをする補助的な因子であると見なされてきた、という歴史的経緯に起因することと思います。

ところが、近年、メッセンジャーRNAだけでなく、トランスファーRNAやリボソーマルRNA、siRNA、miRNAといった非コードRNAの重要性が認識され、RNAの研究領域は飛躍的に進んでいます。それらのRNAは、転写や翻訳などの過程において重要な働きをしており、生命現象が従来考えられていたものよりも一層複雑なものであることが示唆されつつあります。

現在のところ「RNAを研究する」ということが既存の研究体系(例えば生化学、細胞生物学など)のように扱われることはあまり無いと思われます。もちろんRNA研究は既存の手法・考え方になぞらえて研究されますし、対象としている生命現象のほんの一部として研究されることが多いと思われます。しかし、実はRNAを研究する際には独特の考え方や手法・セオリーが存在します。そして、RNA研究を加速させるため、さらに次代を担う若手研究者の知識・技術向上のために、既存の研究体系では見過ごされがちなこれらの知見を共有し、発展させることが望まれています。

そこで、若いRNA研究者間の密な連携を図ることでRNA研究の未来を担っていこうという趣旨の下、私たちRNA Study Meeting (RSM)は、2009年発足致しました。RNAが主役として語られる生命現象が数多く存在することが明らかになりつつある近年、この活動の重要性はますます深まってゆくのではないでしょうか?
 

 

運営委員一同

   

 

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